[アップデート]Amazon CloudWatch Metric Streams のメトリクス名によるフィルタリングができるようになりました。
はじめに
Amazon CloudWatch Metric Streamsとは、CloudWatch MetricのデータをKinesis Data Firehoseに流し込むことができる機能です。
Firehose はストリームデータをS3や外部SaaSに送信できるため、CloudWatch Metricのデータを容易に外部SaaSの監視ツールと連携することができます。
今回のアップデートでは、CloudWatch Metricのメトリクスをフィルタリングし、Firehoseにデータを流し込む事ができるようになりました。
アップデートによって、Firehoseの送信先では、必要なメトリクスのみを保存・監視できるため、運用コストの低減やコスト削減などのメリットがあります。
実際に触ってみましょう。
現状を確認
今回は、CloudWatch Metric Streamsを利用し、 New Relic にメトリクスを送信する環境があったので、その環境でアップデート内容を確認します。
環境は、以下の記事を参考に作成できます。
Metric Streams側の現状を確認すると、今回のアップデートであるSelect metrics for the metric stream
が追加されていますね。また、すべてのメトリクス
が選択されています。
New Relic側では、ストリーミングする名前空間で選択したECS/ContainerInsights
のDesiredTaskCount
やDeploymentCount
などのメトリクスが確認できます。
メトリクスのフィルタリングをしてみる
それでは、メトリクスのフィルタリングをしてみましょう。
今回は、ストリーミングする名前空間で選択したECS/ContainerInsights
のうちDesiredTaskCount
のみをNew Relicに送信するようにフィルタリングをかけます。
メトリクスストリームの編集から[Select metrics to be included]のうち、名前空間をECS/ContainerInsights
、メトリクス名をDesiredTaskCount
とし、保存します。
数分後に、New Relic側では、DesiredTaskCount
やDeploymentCount
などのメトリクスを確認してみます。
フィルタリングで選択したDesiredTaskCount
は、New Relic側で確認できますが、その他のDeploymentCount
などは、メトリクスが送信されていないことが分かりますね。
最後に
今回のアップデートで、メトリクスデータをフィルタリングして送信することで、必要なメトリクスのみを保存、監視できるため、運用コストの低減やコスト削減などのメリットがあります。
ぜひ使ってみてください。